子どもの誤飲防止

お母さまと薬剤師のQ&A 子どもの誤飲を防ぐために薬剤師がアドバイスします

回答者
5歳以下のお子さんの医薬品等の誤飲事故が増えています!
質問者
ほんとうですか。知りませんでした。現状を教えてください。

増加する子どもの医療事故

子どもによる医薬品誤飲事故の現状

5歳以下の子どもの医薬品等の誤飲事故情報の件数は、平成18年以降増加傾向にあります。
5歳以下の医薬品等誤飲情報件数は8,433件、そのうち症状を有したものは849件で10%を超えています。
症状が現れた中には、向精神薬の誤飲のために重い中毒症状から入院に至った報告も上がっています。

5歳以下の子供の誤飲事故件数

5歳以下の子供の誤飲事故件数
(平成27年12月18日 消費者安全調査委員会 消費者安全法23条第1項にも基づく経過報告より)

質問者
Q.
どんなものを間違って飲んでしまうのですか?
回答者
A.
第一位はたばこ、第二位は医薬品、医薬部外品です。
最近ではボタン電池や洗剤用のパック洗剤なども増えているんです。

ボタン電池は、化学製品によるやけどで消化管に炎症や穴があくなどの危険があるんです。
また、パック型洗剤は、色もきれいですし、お子様の興味をひくことが多いのです。
質問者
たばこは、聞いたことがあったのですが、ボタン電池でも誤飲事故が起きているのですね。

パック型洗剤は便利なので使っていました。意外なものが原因になっているのですね。
誤飲原因対象品

(平成28年3月厚生労働省公表の平成26年家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告より)

平成25年度のモニター報告では、医薬品・医薬部外品が第1位でしたが、平成26年度はたばこが第1位となっています。
最近の傾向からボタン電池は、小型の電子機器やおもちゃなどに使用されている製品が多数出回っています。
また、新たに販売されている洗濯用パック型の液体洗剤の誤飲事故は平成25年度に比べ増加しています。

  • ボタン電池

    ボタン電池

  • 洗濯用ジェルボール

    洗濯用ジェルボール

回答者
お子様本人の医薬品の誤飲事故の発生年齢は、1歳~2歳が最も多いです。
全体の71.9%を占めています。
質問者
一人で歩きだしたころから最も注意しなければならないのですね。

子ども本人による医薬品誤飲事故の発生年齢(0~5歳)
平成24年中毒情報センターからの事故発生状況によると1~2歳がもっとも多く71.9%を占めています。

誤飲事故件数

(平成27年12月18日 消費者安全調査委員会 消費者安全法23条第1項にも基づく経過報告から平成24年の中毒情報センターからの情報収集及び分析)

子どもの医薬品事故の背景

回答者
保護者の方が、思いもよらない、大丈夫だと思っていてもお子様自身による誤飲事故が起きています。
質問者
Q.
詳しく教えてください。
回答者
A.
子ども本人による誤飲が全体の87.9%を占めています。

(平成27年12月18日 消費者安全調査委員会 消費者安全法23条第1項にも基づく経過報告から平成24年の中毒情報センターからの情報収集及び分析)

医薬品の置き忘れや保管してあった場所から子どもが手に取って誤飲する
手に届かない、目に触れないと思っていた場所から取り出して誤飲する

などの事故が起きています。

また、子どもの成長に伴った行動から

人のまねをする 身近なものを口に運ぶ 興味のあるものも手に取る

などの特徴があります。

回答者
A.
これらは、保護者の方々に子ども誤飲事故の現状や背景が十分に伝わっていないことや子どもが開けやすい薬の包装容器であることも要因となっていると考えられます。

※詳しくは、消費者安全法第23条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書(PDF)をご覧ください。

回答者
このような子ども誤飲事故を防ぐためにクオール薬局では様々な取り組みをしています。

クオールにおける子どもの誤飲防止の取組み

1.クオールでは、『子ども誤飲防止 5か条』を推奨しています。

子ども誤飲防止 5か条

2.クオールでお渡ししている薬の袋に注意喚起をしています。

3.年1回(1月)をチャイルド月間とし、子ども誤飲防止キャンペーンを実施いたします。

間違えて子どもが薬を飲んでしまったら?

誤飲事故発生時の対応

質問者
Q.
もし、間違えて子どもが薬を飲んでしまったらどこに聞いたら良いのでしょうか?
回答者
A.
相談窓口としては、小児救急電話相談や中毒110番があります。

何れにしても誤飲となった場合には、迅速にあわてず対応しましょう。
小児救急電話相談 中毒110番

万が一、お子様がお薬等を誤飲した場合の緊急連絡を知っておくことが大切です。

質問者
Q.
その時、どんなことを伝えれば良いですか?
回答者
A.
まずは、効果的にポイントを伝えましょう。

誤飲事故発生時、医療機関でお伝えすること

誤飲発生時相談のポイント

相談する場合には、焦らず正確にポイントをお伝えしましょう。

チャイルドレジスタンス(CR)とは

回答者
子どもの誤飲を防ぐためにチャイルドレジスタンス(CR)という考え方があります。
質問者
Q.
初めて聞くことばです。どのようなことですか?
回答者
A.
子どもが製品を扱いにくくすることで、子どもの誤飲を予防する考え方です。
ご希望の方に、子どもの誤飲を防ぐための安全キャップの容器を使用しています。

米国やオーストラリア、韓国ではCR容器の使用について、すでに法的規則が定められています。

回答者
クオール薬局では、一部の店舗ではCR容器の導入を行っています。

子どもの誤飲を防止するためには、私たち薬剤師や医療機関が保護者の方に積極的に注意を促したり、情報を提供していかなければならないのです。
詳しくは、クオール薬局の薬剤師にご相談ください。
質問者
対処法や予防法を事前に知っておくことで安心につながりました。

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