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トップ > 特集 > vol.106 爪の健康基礎ドリル

爪の健康基礎ドリル

 
爪は、皮膚が指先を守るために硬い組織に変わったもの

 「能ある鷹は爪を隠す」「爪の垢を煎じて飲む」「爪弾(つまはじ)きにする」……私たちはよく“爪”を用いた表現をします。しかしその割に、“爪”の健康には、あまり頓着しないのではないでしょうか。

 筆記用具を長年使用していると、指にペンダコができますが、これは、皮膚を守ろうとして皮膚表面が硬い組織に変わったものです。指先を守るためにできたタコが進化の過程で爪に変わっていったのではないかと考えられています。実際、爪の大きな役割は、感覚器官が発達している敏感な指先を保護することにあります。

美しく健康な爪を保って“素足にサンダル”を楽しんで

 そのほかにも爪の役割はたくさんあります。手の指先を使って細かい仕事ができるのは、爪が硬い板のようになっているから。ふんばって歩けるのも、足の爪のお陰です。また、爪は時に、健康状態を映す鏡となることもあります。

 爪が1日に伸びる長さは、成人で0.1mm程度。20歳ごろが最もよく伸び、冬よりも夏、足よりも手のほうが伸びるのが早いといわれています。

 素足にサンダルと、足先をさらけ出すファッションが多い季節になりました。正しい知識とケアで、健康な爪美人を目指しませんか。

爪の根元にある「爪半月」は、大きいほど健康?
結論からいうと、この説には根拠がありません。爪半月の正体はできて間もない爪で、出現率は20歳前後をピークに徐々に低下します。手をよく使う作業が出現率と密接に関係することもわかっています。遺伝が関係していることを示す調査報告もあります。
爪に白い縦筋が。これは病気のサイン?
爪の表面の縦筋は40歳代以降になると目立ってきます。これは一種の老化現象であって、病気ではありません。ただし、爪が丸く大きくなる、スプーン状に反り返る、変色するといった異変は全身性疾患のサインであることも。気づいたら皮膚科を受診しましょう。
ネイルアートが大好き。マニキュアって爪にダメージ?
マニキュア自体が爪を傷めることはあまりありません。爪にダメージを与えるのは除光液のほう。除光液を使用すると、爪表面の脂肪分も一緒に取り除かれ、爪がもろくなります。除光液でマニキュアを落とした後は、ネイルクリームやオイルで爪に脂肪分を補いましょう。
爪は骨や歯と同じようなものでできている?
骨や歯に多いカルシウムは、爪にはわずか0.1%程度しか含まれていません。爪は皮膚の角質層(死んだ細胞の層)が変形したもので、その成分は毛髪と同じ“ケラチン”というタンパク質。爪のケラチンは結合力の強いシスチンを多く含んでいるために、爪は硬いのです。
爪の病気にはどんなものがある?
多いのは爪の先が肉に突き刺さった「陥入爪」と極端に爪が湾曲する「巻き爪」。深爪や窮屈な靴が原因となるだけでなく、足の親指に力が入りやすいスポーツが影響することも。高温多湿となるこれからの季節は爪の水虫「爪白癬(つめはくせん)」が急増しやすいので特に注意して。
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